映画「深い河」上映会

開館10周年を迎えた遠藤周作文学館では、企画展「遠藤周作と映画」が行われているが、このところ毎週、この企画に参加している。→9/12「遠藤周作と映画」、9/18「遠藤周作学会

25日(土)13:00からは、映画「深い河」上映会が行われた。

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遠藤周作最後の純文学作品「深い河」は、遠藤文学の集大成といわれる通り、遠藤作品における特徴的な登場人物たちが全て登場し、インドを舞台にそれぞれの人生を振り返ることで大いなる河(ガンジス河)へと導かれる作品です。今回上映する映画「深い河」を撮った監督・熊井啓は。「海と毒薬」や「愛する」(原作「わたしが・棄てた・女」)など遠藤作品を原作とした映画を数多く発表しました。熊井は、原作の想いや風合いを損なうことなく映像化することを目指した監督です。今回は、その中でも一番原作に忠実な「深い河」をご覧いただきます。(上映会のお知らせから)


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▲上映会は150人の定員であったが、満員。さすがに中高年ばかり。

映画は期待を裏切ることなく素晴らしかった。

愛する妻を亡くし、その生まれ変わりを探し回る磯部、戦争の傷みを引きずる木口、生きるのが下手で何かを求め彷徨う神学生・大津、その大津を誘惑し、ボロ切れのように棄て、満たされぬまま、何かを求めている女・美津子など、それぞれの柵に囚われ、彷徨っている人間を、その混沌のままに抱いてくれるガンジスの流れが、優しく大きい。

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▲観終わった後、以前から行ってみたいと思っていた近くの展望台(鎖国時代は遠見番所があった)に登ってみた。ただでさえ素晴らしい角力灘が、さらに広く、大きく、眼前に広がった。

母なる河ガンジスもこの角力灘のはるか彼方に注ぎ込んでいる。

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▲遠藤周作が到達した境地を学ぶべく、また彼が影響を受けたというジョン・ヒック宗教多元主義は、長崎という土地柄がもっともその実現に相応しく、僕の望むところであるため、少し勉強してみようと思う。

あ、それと秋吉久美子のブログを見つけて読者登録したことを追記したい。結局それかい!!
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> おこめさん

はい、頑張って勉強します。

人に分かりやすく説明できるってことは、そのことを相当に理解できているってことでしょうから・・・

大丈夫かな・・・(^^ゞ

No title

美しい写真ですね(4枚目)

いっぱい勉強して細かく細かく噛み砕いて、
こめにもわかるように教えてくだされ、師匠!!
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