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からゆきさんを訪ねて(その3)

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▲口之津港。南蛮人が行き交い、また三井炭鉱の積出港として賑わい、そしてからゆきさんたちが泣きながら、あるいは夢を抱いて旅立ったこの港は、さまざまな人間の喜怒哀楽をまるごと飲み込んで今、静かに佇んでいた。

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▲左から長崎史談会の松澤さん、今回案内してださった飯田さん、原田館長、NCCの滝本報道制作局長、コピーライターの北川さん。口之津歴史民俗資料館にて。

この資料館の「からゆきコーナー」をぜひご覧になって、原田館長のお話を聞いて欲しい。

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▲南蛮船来航の地の碑。有馬義直(義貞)が貿易港として開いたのは、永禄5年(1562)、長崎開港より8年も前のことであった。これより20年間、南蛮貿易商業地、またキリシタン布教の根拠地、そして西洋文化の窓口として繁栄した。

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▲長崎への帰路

館長が話してくださった話だが、ある方がこの館に母を探しに見えて、2度目にいらしたときに、自分と全く瓜二つの顔をした写真を見つけ、すぐに現地に飛んで、その日本人墓地に行ってみたら、母の名前を見つけたのだとか。

そんな話が山ほどあるそうだが、でもそういう方々は決してそのことを口外してくれるなとおっしゃるという。


天草や島原のからゆきたちが、極度の貧困から、かすかな望みを抱いて、家族を残して旅だった見知らぬ土地で、肌の色も違う、言葉も分からない男たちを、多い時は一晩に30人も相手にしなければならなかったつらさ、悲しさを想像すると、何とも沈痛な思いがのしかかってくる。

確かに成功をして、日本に戻って来れるからゆきもいた。それはごく一握りであろう。
大方のからゆきたちは、世界中に散らばる名も知れぬ土地の冷たい土の中へ消えて行ったのだ。

日本に残した家族にせっせと仕送りしたにもかかわらず、死んでもその家族は墓参りにも来ないどころか、全く他人のふりをしたという。
さんざん世話になっておきながらも、”家族の恥”として扱われたのだ。何と言うことであろう。

国策で現地に送られた従軍慰安婦も似たようなものかも知れない。これまた日本の恥部なのだ。

書物に残っている歴史は、ほんの表面だけの歴史かも知れない。語れない本当の歴史はまた別にあるのだ。

   (完)
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テーマ : 長崎
ジャンル : 地域情報

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> keiちゃん

映画「女街」観たと??僕は観とらん。いつか観たいと思ってる。

墓の向きの話は必ずしも背を向けたわけではないという意見もあるよ。
http://nna.jp/free/interview/gunzou/gunzou40.html

引き続き調べたいと思う。

No title

長崎、関係あるよ。
緒方拳が村岡伊平治役をした映画「女街」に長崎からも多かったですね。
山崎朋子さんが「サンダカンを訪ねて」だったか本を続編みたいにだしてますが、やっと見つけた墓は日本に背を向けて建てられていたとありました。彼女たちの気持ちだったのでしょうね。

> keiちゃん

火事の話は聞いたよ。村が大騒ぎになってる間に船に潜り込んだらしいね。

山崎さんのその本は読んだけど、それはそれは大変な思いをして取材をされ、からゆきさんの実態を探られたね。

keiちゃんのいう通り、外貨を稼いだのは間違いなく彼女たちの功績だよ。

また機会があったら、もっと調べてみたいと思うよ。
長崎にも結構関係がありそう。

ロシアと関係が深かった稲佐のお栄とか、中国の孫文を支援した梅屋庄吉とか、関係はないのだろうか・・・

No title

此処から船が出る時は火事があったて言ってられなかったですか?
密航みたいな乗せられ方だから、どさくさに連れて行かれたと書いてるのを見たことあります。
からゆきさんの本は、何種類か読みましたが、山崎朋子さんの「サンダカン8番娼館」がよかったです。
実際にからゆきさんだった方の所に一緒に住みながらのノンフィクションは底辺女性史の記録として大きな役割を果たしていると思います。これにも、帰ってきても大切にされない事実が書いてありました。
村岡伊平治は結局下賤となりましたが、男性も二男以下は大変で
インドネシアでバナナ園を成功させたり失敗したり。
しかし、からゆきさんがたが外貨を国に運んでくれた事は事実で表にでないけれど大きな功績だったと思います。
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