42.麻雀に賭けた青春

当時(70年代後半)、麻雀をしない学生はいなかった。
と言い切れるほど、麻雀は流行っていた。特に大学の周りには雀荘が林立し(学生街で見回せば3~4軒は視野に入った)、どの雀荘も大賑わい、いつも学生や会社員で溢れ返っていた。

僕もご多分に洩れずやった。というより、僕ほど麻雀をした大学生はいなかったと自負(?)できるぐらいやった。

小さい頃から、親兄弟や親戚の間でいろんな室内ゲーム(トランプ・花札・将棋・五目並べ・市販の各種ゲーム)で遊んできたし(そういう意味では筋金入り?)、既に高校時代に間貸しの学生から麻雀の洗礼は浴びていたから、何の違和感もなく始めた。きっかけは1年生の夏だったか、マンクラでできた友人たちが長崎の実家に遊びに来ると言って、牌を持ってきたときだったように覚えている。

六本松の教養時代は朝、というより昼近くに起き出しては、マンクラの部室に行き、ギターの練習がてら面子が揃うのを待った。その数が「4」になれば、「さ、行こうか!」。皆それは自然の流れのごとく雀荘(「イレブン」など)へ向かった。
夕方、クラブの練習が始まる時刻になると、一旦解散。そして練習が終わると本格的に(=徹夜で)する面子を探した。大所帯のクラブだったから、この面子集めには苦労しなかった。そして「徹マン」(呉服町の「永楽荘」などで)をした。こんな毎日を続けた。

囲む時間が長くなると食事は雀荘で摂る。下手すると、三食共雀荘で摂ることもあった。長期の休みになると連日、卓を囲んだ。最高記録は10日間。寝ても覚めても牌を触り続けた。友達の下宿で、あるいは雀荘で、場所を替えながら、面子は入れ替わりながら、最後までその中にいたのは自分と中学時代からの親友Tだけだった。不思議に飽きなかった。やればやるほど、またしたくなった。正に麻雀中毒だった。

麻雀ブームの火付け役となった「阿佐田哲也の麻雀放浪記」を読み漁り、麻雀雑誌で研究し、麻雀番組を見、実践に応用した。

当然、賭けて打ったが、所詮学生。点3(千点30円)ぐらいの安いレート。ハコ(=持ち点2万5千点がなくなる)っても9百円程度だ。知らない人と打つときは点ピン(千点100円)以上が礼儀だった。1回ハコったら3千円にいろんなウマがついて5千円以上となる。緊張した。

僕の打ち方は、言わばロマン派。勝負で勝つことよりも、きれいな手や、意外な手であがることに、精を尽くした。だから、ときに他人の安易な安上がりが許せなかった。大袈裟かも知れないが、自分の人生感をぶつけ、泣いたり笑ったり、悩んだりした。
だから勝つときはバカ勝ちしたが、ほとんど負けていた。いつも勝っていたのは雀荘だけだったが。

こんな打ち方だったから、上がった(和了した)役満は50回を超えた。
種類も、大三元・四暗刻・同単騎待ち・字一色・緑一色・清老頭・九蓮宝燈(九面待ちはなし)・国士無双・同十三面待ち・地和・大四喜・小四喜・大車輪・八連荘・・
上がってない役満は天和ぐらいなもんだった。これだけは狙いようがないから。

とまあ、麻雀ごときに大学時代の貴重な時間を無駄に費やしてしまったが(後日、この雀荘で過ごした時間、海外留学でもしてれば・・などと思ったが)、あえてプラス面を挙げれば、一つのことを徹底してやったという達成感を得たこと、この遊びを通して、友人や先輩・後輩とのつながりができたこと、自分の考え方、性分ってのを自覚でき、他人のそれとのせめぎ合いと駆け引きを学んだということぐらいか・・・(現在、これが役に立っているとは思えないが・・)

こんな風で、普通の人が麻雀で遊ぶ一生分を僕は、大学時代にやってしまった。
だから社会に出てからは、麻雀をする気が一気に失せて、ほとんどやらなくなり、付き合い麻雀などで、たまにすることがあっても、この頃のように楽しめることは全くなかった。

本当に遊び呆けた時代だった。親のスネをかじりながら・・・

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麻雀。もう15年ぐらいやってません。
私は、サラリーマン2年生のとき
実践でお金を払い、覚えました。
頭の娯楽というより精神的にいかに我慢し振らないかと思います。
でも、自分の手がいいとつい勝負して結果はいいことがなかったでした。
老化防止には、いいそうですので機会があればやりたいです。

そう。いい手を上がるためには勝負が必要。でも結果は、いつもついてくるわけではない。それを承知で勝負する。
しかし手堅い打ち方をしてればいつも勝てるってもんでもないよね。ツキってのがあるから。
ついてない時は、何をやってもダメ。

ついてるときに大勝するって打ち方があるように、ついてない時には、負けない打ち方ってのがあるよ:-)

景虎さんへ
それができてたら、私の人生はもっと変わっていたでしょう。
この独りよがりの人生が。。。(泣)

ボクも一緒だ:-)
頭はクールでもハートがホットやけん体がついていかん。
同じく独りよがりの人生..
ダメダメじゃん;-P

お互いに背負ってるとね。。
自分で好きで背負ったものだけどね?
降ろすときも自分で降ろすしかなかとけどね。。。
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