62.第二の就職

○月○日○時に、本社人事部に来てくださいと連絡を受けた。
1981(S56)年12月1日付入社とのことだった。

よし、いよいよだ。両親に礼を言い、勇んで上京し三田国際ビルに行った。
軽いオリエンテーションを受けた後、人事課長が、

「きみ、君津って知ってるかね?」
「いえ・・」
「木更津は?」
「はぁ、聞いたことはあります」
「君津は木更津の南。きみの任地は君津だ。
 国鉄の内房線に乗って木更津駅で降りて、タクシーで山九君津寮へって言えば連れて行ってくれるから」
「はぁ・・・」(なんだ本社勤務じゃないんだ・・)

言われた通り、東京駅から内房線に乗った。
東京湾を右手に眺めながら、これからの期待と不安で一杯になった。

しかし千葉を過ぎて、乗っても乗っても木更津には着かない。
そしてどんどん街並みがコンビナートに変わり、景色が寂れていく。

やっと着いた木更津駅。辺りは既に暗くなっていた。
なんだ長崎駅よりちっぽけな駅だな・・
言われた通りタクシーに乗り、「山九君津寮へお願いします」と告げた。

走り出すタクシー。どんどん山の中へ入っていくではないか・・
えっ?・・・もう田舎はこりごりなのに・・・滋賀の甲賀の里が思い出された。

寮について寮監さんにごあいさつし、部屋へ案内された。
四畳半の何にもない部屋。
そして僕にも手持ちバック以外、何にもなかった。

さ、ここから再スタートだ。

しかし、翌日から僕の全く想像もしていなかった世界が待ち受けていた。

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なっ
なにがあるのーーー

新しい出発は、いきなり君津まで連れていかれたんですか?
自分は、千葉に住み始めて3年経つけど、まだ訪れた事の無い
土地なんですよ(^o^;)
続きを楽しみにしております。

NON!さん、ケルンありがと!
ちょっと待っとってね~~
ぼちぼち書きよるけん・・・

そう、一度訪れてみて~~
あにじゃの血と汗と涙がそこら中に染み付とるよ~~[:泣き:]
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