69.イエローピアッツァ

その車は「製鉄まつり」で、特別販売車として展示されていた。

1981(S56)年にデビューしたその車は、名車117クーペの後継車。117同様ジウジアーロのデザインによる4シーター2ドアクーペ。

セミ・リトラクタブルライト、その流れるようなボディライン、インテリアも日本初のサテライト式コックピットを採用するなど、なかなか斬新だった。83年3月に解禁となったドアミラーは、この車のためだけにあるかのようであった。

その車の名は、いすゞ「ピアッツァ」(XF DOHC 2000CC)。ボディーカラーはイエロー(ピーチメルバイエロー)。

通常240~250万円の車が、製鉄まつりで特別に190万円で出ていたのだが、あまりの斬新なデザインと大胆なイエローに、お堅い製鉄マンには不人気だったのか、買い手がつかなかったらしい。

売れ残ったその車に、たまたま覗いた販売店で僕は出会った。運命の出会い。一目惚れだった。

店員から170万円でどうかと薦められ、これは買いだ!と内心思ったのだが、そこは交渉。150万円ならと言うと、店員は本社に相談、結果160万円で手を打った。

ついに、夢のようなスーパーカーが、僕の手に入った。

すぐにアルミホイールに替え、ルーフキャリアを取り付け、革のハンドルに取り替え、自分仕様にした。

それからというものハンドルを握るのが嬉しくてしょうがなかった。週末ごとに、この「イエローピアッツァ」で房総半島を「暴走半島」した。
そして単なるドライブに留まらず、テニスだスキーだ温泉だと行動範囲をどんどん拡げていった。

このイエローピアッツァは珍しく、とにかく目立ったので、週明けには必ず誰かに「お前、日曜日、○○にいただろう??」と声をかけられた。僕の週末の行動はバレバレだった。

当然、助手席には・・・

関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

あにじゃさんのイケイケな(笑)若きサラリーマン時代、
そして「古き良き日本」の香りがします。
高度経済成長の日本(?)の幸せなサラリーマン生活を
垣間見る思いです。(もちろん辛いこともあったでしょうが)
もっともそれも、あにじゃさんだからこそという面はあった
のかもしれませんが・・。周りの多くも当時、あにじゃさん
の様な週末の過ごし方が一般的だったんですか?

そだね。周りの多くも同じような余暇の過ごし方してたよ。まず千葉は車がないと動けないからね。みんな週末はドライブしてた。
夏場の内房線(東京湾沿い)は、週末になると都心から海を目指して南下してくる車で大渋滞。
僕らは逆方向に向かってたからスイスイ![:ニヤリ:]
確かに高度成長期の日本の最後の方を謳歌してたかも知れんね。
りょうさんはどんな週末過ごしてんの??

>りょうさんはどんな週末過ごしてんの??
同じくドライブで、様々なところを散策(^^)
(といっても行くところは大体繁華街や本屋等、一定のことが多いですが・・)。
その意味では当時も現代の若い人も、大して余暇の過ごし方
等に形の上では大差無いという感じでしょうね。多分形の上
で大きく変わったのは、インターネットの普及によってネット
の視聴時間が新たに加わったぐらいの違いかもしれません。
でも多分、余暇を過ごす気持ち的な面は大きく違うかも。
当時は多分、余暇は今後とも当然のごとく同じく続く仕事
の疲れを癒し、明日の仕事への活力を与えるみたいな面が
大きかったと想像しますが・・(違ったらゴメンナサイ・・)。
現代はネットの普及等もあり、前もって多くの情報が入って
くる一方、先行き不透明で仕事も未来永劫どころか、半年先
でさえどうなるか分からない、将来の安定した展望を抱く
ことが極めて困難な中、余暇はそうした不安感からの逃避と
いう側面が大きいかも・・。

僕らが若かったときと今を、僕なりに比較すると、余暇を楽しむ選択肢は拡がってるよ。
マリンスポーツや乗馬、ゲーセンやカラオケ、海外旅行も安くで行けるし・・・
でも、僕らのころより楽しんでいるか・・・疑問やね・・・
世の中全体が、そういう時代よ。これは何も若い人に限った問題じゃない。中高年も悩んでる・・将来の不安感に苛まれている。
こんな時代が続くと怖いのが戦争の陰・・・
何か強いものに惹かれていくんよ、人間って弱いから・・

暴走半島は、知り合い以外の人にも、
かなり目立ったでしょうね!!
当時で、アルミとハンドルを変えるとは、
こだわり仕様にしていたんですね(^o^)
スーパーカーブームの後でもあるけど、当時で
イエローボディーの車って、殆ど走っていない
から、鼻が高かったんじゃないですか?
あにじゃさんは、目立ちたがり屋だと言うのが
確信出来ました(笑)

確信されちゃいました!(笑)
ボンネットが逆に開くんだよ。運転席側がガバッと持ち上げるの。わざと人前で開いてみせたりしてね・・・
当時は、今のようにCDプレーヤーは内蔵されてなかったから、出たばかりのCDウォークマンを取り付ける台があって、それで取り付けたら、音飛びしてね、全く聴けなかった!!(苦笑)

ボンネットが運転席側より、開くとは思いっきり
ヨーロピアン仕様ですよねー(^o^)
確かに、今のカーステとは違い一昔の前のCD系は
音が飛びまくりの、ナチュラルDJでしたよね(笑)
でも、当時にCDを聞いているだなんて、本当に
最先端を車と一緒に走っていたんですね(^o^)

> 音が飛びまくりの、ナチュラルDJでしたよね(笑)
そうなんよ。CD聴くために、そろそろ走ってた!(爆)
> 本当に最先端を車と一緒に走っていたんですね(^o^)
はい!
でも、いつの間に、最後尾に回っちゃったんだろう・・・

>当然、助手席には・・・
この意味深な(笑)終わり方の続きは、是非とも
暇なときにでも気楽に書いて下さいね・・。
さてどういう展開になることやら・・(笑)

ありがとう。やっと次の書きました。
ただし、残念ながら「当然、助手席には・・・」の先は、事情があり書けません(爆)
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
プロフィール

リンデン

Author:リンデン
リンデンの長崎ケルンへようこそ!

長崎には「墓・坂・馬鹿」が多いと揶揄されますが、「先人(歴史・文化)を敬うハカ・人の苦労(斜面都市・殉教・被爆)を知るサカ・自らを捨て人に尽くす(まつり・地域活動・平和運動)バカ」のことだと解釈し、このハカサカバカ精神で行動しながら、ケルン(記事)を積んでいます。

あなたもよかったら、ケルン(コメント)を積んでいってくださいね。

facebook
twitter
mixi
freeml
you-tube

カテゴリ
最新コメント
リンク
月別(表示数指定)
検索フォーム
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
フリーエリア