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89.憧れの欧州旅行(9)~バルセロナ、闘牛とガウディ~

1989/8/6、バルセロナ市内をバスで観光した。

スペイン第二の都市バルセロナは、カタルーニャ州の州都。昨日までいたアンダルシア州とは文化圏が違う。ここは「スペイン人である前にカタルーニャ人である」と言われる程、独立心が強い土地柄で、スペイン王国に組み込まれた後も、頑強にカスティーリャへの協力を拒み続けたという。スペイン語(カスティーリャ語)とともにカタルーニャ語も公用語とされる。

まずはバルセロナ・エル・プラット空港から市内へ向かう途中にあるモンジュイックの丘(213m)に行った。バルセロナの港や街並みを一望に見下ろせる。右手は地中海、北方遠くにはピレネー山脈。あの山の向こうはフランスだ。素晴らしい眺めだ。やはり港町はいい。

あの当時、3年後の92年にオリンピックが開かれ、この丘がそのメイン会場にもなろうとは知る由もなかった。

Barcelona.jpg
▲モンジュイックの丘からバルセロナ市街を望む


バルセロナといって誰もが思い浮かべるのがアントニ・ガウディ(1852-1926)だ。彼の作品群も世界遺産に登録されている。

彼の作品は、バルセロナ市内ではグエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・ヴィセンス、サグラダ・ファミリア、グエル邸パビリオン、テレサ学園、カサ・カルヴェット、ベリェスグアルド、カサ・バトリョ など、至る所にある。

まずはその中で最も有名なサグラダ・ファミリア(聖家族教会)に行った。
1882年にフランシスコ・デ・ビヤールがネオ・ゴシック様式で建築に着手、9年後の1891年からガウディが責任者として引き継ぎ、彼の没後、設計図が失われたため、暗中模索で未だに建設中の教会である。完成に必要な年月は後100年とも200年とも言われている。

SagradaFamilia.jpg
▲サグラダ・ファミリア

ガウディの作品を見るまでは、いい建築や設計というものは、いかにセンス良く直線を組み合わせるかなのだろうという思い込みが自分の中にあったのだが、ものの見事に覆され、その魅力にとりつかれてしまった。そこに直線は全くない。粘土をこねたような建築。正に芸術だった。


スペインの旅も終わりに近づいてきたが、スペインで見ておかねばならないものがまだ残っている。それは闘牛だ。

サグラダ・ファミリア近くにあるバルセロナ唯一の闘牛場モヌメンタルへ行った。

LaMonumental.jpg
▲モヌメンタル闘牛場

そもそも闘牛とは何か。ここに詳しい。→クリック

このカタルーニャ地方は南部のアンダルシア地方に比べて闘牛が盛んではない。それは、先に述べた地域としてのナショナリズムが強いため、スペイン文化の象徴である闘牛に対してアンチ派が多いからだそうだ。

この闘牛は確かに血生臭かった。しきたりに則って競技が行われるものの、言ってみりゃ、牛の公開屠殺ゲームなわけだ。それを民衆が見て狂喜乱舞する。国民性の違いなのか。それとも人間とは、生来こんなに残酷な動物なのか。殺されるのが牛だからまだいいのかも知れない・・・。しかし、いかにショーとはいえ、一日に6頭もの牛が殺される場面を見せられ、さすがに少し気分が悪くなった。

LaMonumental1.jpg
▲牛と闘うマタドール(闘牛士


闘牛を見終わった後も夜暗くなるまで、またガウディの作品群を見て回った。

翌8/7は、バルセロナの山の手にあるグエル公園(Parc Güell)に行った。ここはグエル氏がスポンサーとなったガウディ最初の都市開発プロジェクトの一部として作られたもの。色とりどりの破砕タイルが埋め込まれたベンチは蛇行しながら美しい曲線を描いている。ここにある構造物にも、一つとして直線がない。自由奔放なガウディの高笑いが聞こえてきそうな公園だった。

ParcGuell.jpg
▲グエル公園(一部補修中)

グエル公園内には、ガウディ博物館もあり、アントニ・ガウディのデスマスクも展示されてある。1926年6月7日、ガウディはミサに向かう途中、路面電車に轢かれて死亡した。彼は電車が近づいて来るのを知っていながら、自ら避けたくなかったので歩みを止めず、そのまま轢かれてしまったという、鬼才といわれた彼ならではの伝説が残っている。

その他ガウディに関することは「ガウディの遺産」に詳しい。

スペイン旅行もこのバルセロナで終えた。本当に思い出深い旅であった。
僕のギター人生にとっての聖地を巡礼した気分でもあった。

次に向かうはドイツ。ロマンティック街道だ。

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でましたね~アントニ・ガウディー。
サグラダ・ファミリア凄いですね。でも、未完成部分がどれだけ、ガウディーが考えていたことを再現できるかは問題ですね。彼は頭の中に残したまま死んでしまいましたから。
ここの彫刻を日本人がやっているんですよね。すごいな~
あと、僕のお気に入りは、カサ・バトリョです。本当に美しい。

でましたよ~~ガウディ[:ワーイ:]
このサグラダ・ファミリアの尖塔は、十二使徒を表すために十二本造られるんだとか何かで読んだけど、まとにかく、その発想といい、その規模といい、常人の考える域を遥かに超えてるよ。
その日本人の話、テレビで見たよ。
一生かけても終わんないけど、それでも本望だろうね。後世にずっと残っていくのは確実なんだからね。

あにじゃさんどうも。
行った事がある人だったら、懐かしいと思いますが
行った事がない私には、非常に分かりやすく、
かつ丁寧に説明されていて、
私も一緒に旅している気分になりましたよ。
闘牛のくだりになって、思ったんですが、
今、日本人が、調査捕鯨で、鯨をとっているのをオーストラリアを
始め各国の環境団体が強行に非難してますが、
この闘牛や牛追い祭りなどで、牛を屠殺する事に、
非難しないのだろうかって?
アントニ・ガウディーに関する建築の話は、
あまりにも有名ですが、詳しい事はあまり知らなかったので、興味深く読ませてもらいましたよ。

aibikiさん、いつもありがとうございます。
調査捕鯨は頭に来ますね。わざと目立つようなことしてメディアを利用したいだけなんですよ。
鯨が哺乳類だからというのは理由にはならないですよね。
単なる動物愛護団体の感傷です。
自然のサイクルがあるんですから、人間がそのバランスを崩すのは環境保護に逆行するのが分からないんですね。彼らは。
現に鯨が増えすぎて生態系が崩れてるというのに・・・
ただ動物愛護団体は闘牛も批判してますよ。
ただ見る人も減ってきて、興行的に成り立たなくなってきてるらしいです。

僕は大学生くらいの時、高知で闘犬を見たことがあります。横綱は堂々とした見るからに立派な闘犬なのですが、実際に観光客に見せるために戦う犬は裏の檻に入れられた傷だらけの犬でした。あれはやはり最後まで見れません。闘犬そのものは伝統文化としてあっていいとは思いますが、ショーとして見せられるとなんだか悲しくなってしまいます。矛盾はありますけど。

ほんとだね。
何か思うけどさ、もしだけどね。人間は生来残酷な動物で、他の動物を殺めることをしないと不満が溜まっていくんだったら。そういう根源的、潜在的なところで戦争を引き起こしてるんだったら。
と思うと、闘牛や闘犬で戦争がなくなるんだったら由としてもいいと思うよ。スポーツなんてそんな面、あるたい。
ちょっと極端かな・・・

確かにスポーツにはそういう面があるね。あと、祭り。リオのカーニバルのように、徹底的に踊ることでエネルギーを使ってしまう。阿波踊りなんかもそう。昔は三日三晩おどり明かしていた訳だし。それと、「勇壮」と言われる祭りもそう。7年毎に行われる諏訪大社の御柱祭りの木落しなんか、死者がでてもおかしくないし、岸和田の「だんじり」なんかもけが人がでても不思議ではないよね。ああいうのは、もの凄い精神力というか、集中力を出さないと怪我をしたり、死んだりするわけだよ。エネルギーを放出すると、人間おとなしくなっちゃうよね。だから、危ないからという理由で、制限してしまうと、人間が生来残酷な動物かどうかは別にしても、何処かに残っている動物性の残虐さは解消されないかもしれない。

エネルギーを放出すれとおとなしくなればいいんだけど、返って活性化されて、発情されて、好戦的になられても困るね[:笑い:]
アメちゃんなんかは、あんだけ自分の国でやりたい放題やってるくせに、外国でも好き勝手やりたいらしい・・・
この昨今のキナ臭さは、不満が溜まってきたのか・・それとも活性化されてきたのか・・・
「戦争は絶対にしてはいけない」忘れてはならない。言い続けなきゃ!
闘牛の話から・・・
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