キャタピラー

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話題の映画「キャタピラー」を長崎セントラル劇場で観た。

主演の寺島しのぶが、2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞最優秀女優賞を受賞したことが一躍有名になったので、当然シネコンでやるものだと思っていたのだが、長崎で唯一残っているこの小さな単館でなぜやるのか、観終わって納得した。

まず、きわどい。残酷なシーン。露骨な性行為。右翼が突っ込んできそうな「大日本帝国」の扱い方。

寺島の母である富司純子が「この映画に出たら、お母さん、自殺します」といい、寺島が「この映画に出られなければ、自殺します」と語ったというのも分かる。

そして、重い。それも非常に重い。戦争の虚しさ、国家の身勝手さ、人間の惨さと儚さ、すべてがこの映画の上に圧し掛かったようで、重い。

観た後、一日誰とも話をしたくないほどであった。

だから大衆受けばかり狙うシネコンには当然上映は無理だろう。

しかし、これが戦争だろうと思う。思想的に右だ左だとは関係なく、戦争の真実に近いと思う。
それだからこそ訴求力がある。それだからこそ、多くの人に観て欲しいと思う。
あんな戦争は、本当に、絶対に、繰り返してはならないと思って欲しい。

寺島しのぶはスッピンでスッポンポンで演じた。
体当たりの演技、という月並みな表現はしたくない。
寺島しのぶという人間のすべてをこのシゲ子に託し、同化し、共に生きたとでもいいたい。

ラストシーンの彼女の笑顔が美しく、それだけが唯一の救いのようであった。
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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> おこめさん

勇気はいらないから、無垢な気持ちでぜひ観て下さい。

何かをつかむと思うよ

No title

そんなにずんとくる映画は、ここんとこ観てないですね。

観るにも勇気がいります。
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